最近のGPIFの損失額を見たりしていると本当に私たちが老後を迎える時に年金は支払われるのかどうか・・・とものすごく不安になってきつつありますね。
そんな時は自分で年金を運用して作っていけばちょっとはそんな不安も減らせれるはず。自分年金を始めるには貯金、個人年金保険、確定拠出年金などがあります。
貯金はマイナス金利の時代には利益が出ないのであまり魅力的ではないですね。しかもインフレに対応できないので現金だけで貯金もちょっと心配。
そんな時におすすめなのが確定拠出年金。保険の個人年金保険も確定拠出年金もどちらも控除の対象なのですが、大きな違いは確定拠出年金は掛け金が全額所得税の控除対象になる点ですね。
そんなうれしいポイントがある確定拠出年金ですが、やっぱり良いことばかりでもないのでメリット・デメリットをまとめてみました。
目次
メリット
支払った掛け金が全額所得税控除
確定拠出年金の一番のメリットはやはり所得税控除ですね。個人型の確定拠出年金だと月々最大23000円まで掛けることができるので、これを1年間払った場合276000円。
276000円×所得税20%=55200円の還付。所得税率が10%でも27600円の還付金なので大きいですね。
これが個人年金保険だと最大40000円なので4000円の還付金。
この差は大きいですね。
運用益が非課税
銀行の利子や投資信託などの運用益には普通20.315%の税金がかかるのですが、運用期間中には課税されません。
なので運用益をのまま複利で再投資できるので複利の効果を最大限に利用することができますね。
受取時にも税制優遇措置あり
受け取る時には退職金か年金の扱いになりますが、年金として受け取る時には公的年金等控除、退職金として一時金にすると退職所得控除を受けることができます。
例えば、確定拠出年金を20年運用したとすると退職所得控除額は
40万円×20年=800万円の退職所得控除を受けることができます。
私の場合は確定拠出年金に加入が最近で運用年数も20年と数ヶ月になるので800万ほどの退職所得控除を受けることになる予定ですね。
仕事をしはじめてすぐから確定拠出年金を運用し退職まで働く方だとこの控除額はもっと大きくなり、20年を超えてからが控除額も増え節税効果も高くなるので早めに始めえればよかったなと思いました。
デメリット
口座管理手数料
運用するのに口座管理手数料がかります。
加入時の手数料として
国民年金基金連合会:2,777円
運営管理機関:1,080円 (運営会社によって異なる)
合計3857円。この運営管理機関への加入手数料がかからないところもあります。
そしてもう一つが月々の口座管理手数料
国民年金基金連合会:103円
事務委託先金融機関:64円
運営管理機関:324円(運営会社によって異なる)
私が運用するSBI証券だとこの月々の口座管理手数料が資産が50万を超えると無料になるのでこの点は他の運営管理機関(証券会社や銀行)と比べると安いのでいいですね。
その他、投資信託などの商品を選ぶと信託報酬もかかってきます。この辺りは各商品の基本情報で調べることが出来ます。信託報酬は商品にもよりますが大体0.3%~0.7%年とかです。
特別法人税
今はまだ掛かってこない税金ですが凍結解除されたら特別法人税が掛かってきます。2017年の3月まで凍結されていますが、もし解除されたら積立金の1.173%が課税されます。
60歳まで解約できない
これは年金目的で拠出していってるので仕方ないといえば仕方ないですね。
ただ解約できないのに定期預金型の商品を選んでいるとインフレになったときに目減りするリスクが出てくるので債権や株式などといった投資信託商品が選べるプランがいいですね。
企業年金がある会社に転職すると加入できない
転職した先の会社に企業年金制度がある場合、確定拠出年金に加入することができません。
加入して3年以下で資産が50万円以下なら脱退一時金を受け取ることができますが、この条件に当てはまらない場合、個人型に切り替えて運用だけをすることになります。
掛金を払いこめないのでその時の資産で60歳まで運用だけをすることになるので運用益が出ない商品だと手数料ばかり毎年かかって損する可能性もありますね。
まとめ
メリット・デメリットを比べてみてもやはり節税対策にもなる点が魅力的。デメリットもちゃんと理解した上で運用するとメリットのほうが大きくなる可能性もありますね。
何よりも一番のメリットは年5万円ほどの還付が受けられるのは節税効果も高いですね。
確定拠出年金の資料請求だけなら証券会社も銀行、保険会社も無料なので色々な所で資料請求してどんな商品を取り扱っていて手数料はいくらなのか、比較してから加入するのがおすすめです。
私のおすすめの確定拠出年金の運営管理会社も掲載しておきますね。
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