
今宮神社の参道の南北に位置する、あぶり餅専門店「かざりや」と「一和(一文字屋 和輔)」。
料金もあぶり餅の提供スタイルも両店舗とも同じだから
「どっちが美味しいのかな?違いはあるのかな?」
って思いますよね。
実際に「かざりや」と「一和」のあぶり餅を食べた結論としては、「どちらも美味しい!」
けど食べ比べてみると、ちょっとした違いに気が付きました。
この記事では、両店を食べ比べて分かった味の違いやおすすめポイント、歴史やアクセス方法まで詳しくご紹介します。
あぶり餅って何?今宮神社で味わう伝統の和スイーツ

あぶり餅の歴史と今宮神社との関係
あぶり餅は、今宮神社の名物として知られる疫病除けのお餅です。
その歴史はとても古く、平安時代にはすでに存在していたといわれています。
もともとは「無病息災を願ってお餅をお供えしたこと」が始まりで、境内で炭火を使って焼き参拝客に振る舞われていたそう。
今でも、参拝のあとにあぶり餅を食べるのは厄除けや健康祈願の意味が込められていて、地元の方にとっても観光客にとっても特別なおやつになっています。
材料と作り方 — 串餅・きな粉・白味噌・炭火焼きの基本
あぶり餅は、とてもシンプルな材料から作られています。
• きな粉をまぶした串
• 白味噌をベースにしたタレ
• そして炭火
この組み合わせが、素朴ながらクセになる味を生み出します。
串に刺したお餅はまずきな粉をまとわせて軽く味付けし、そのあと炭火にかざしてこんがり焼き上げます。
最後に白味噌の甘いタレをかけると、香ばしさと甘さが混ざり合う独特の風味に♪
作り方自体は昔からほとんど変わっていないそうで、京都らしい伝統の味をそのまま味わえるのも魅力ですね。
焼きたてを食べる意味 — 冷めると変わる食感と風味
あぶり餅はとにかく焼きたてがいちばん美味しいお菓子です!!
炭火で焼かれたばかりのお餅は、外はふわっと中はほんのり弾力。
ほんの数分置くだけで、少し固くなり風味も薄れてしまいます。
店先で焼いてすぐ提供されるのは、「いちばん美味しい状態で食べてほしい」というお店のこだわりでもあります。
お皿が運ばれてきたら、ぜひ温かいうちにパクッと食べてみてくださいね!
甘いタレの香りと炭火の香ばしさが一気に広がって、「あぁ、これが京都の味だなぁ。美味しい♪」としみじみ感じられます。
今宮神社のあぶり餅はどっちが美味しい?結論:好みで選べる2つの味

左が「かざりや」、右が「一和」のあぶり餅
どちらも料金は同じで本数も同じだしあぶり餅の見た目も同じだから
「どっちがいいのかな?どっちが美味しいの?というかどう違うの??」
って初めて行かれた場合思いますよね。
結論からいうとどっちも美味しい!!ので食べ比べしてみて欲しいです!
…で終わってしまうとアレなんで、私が食べ比べしてみて気が付いた点をまとめました。
かざりや:甘めでコクのある白味噌ダレが魅力

「かざりや」のあぶり餅はお餅が柔らかく、甘じょっぱいタレがしっかりついていて、きな粉の香りもするので「甘くてしっかりとした味が好き」な方におすすめです。
一和:炙り強めで香ばしく、あっさり派におすすめ

一方、「一和」のあぶり餅は炙りが強いので(焦げが強い)香ばしく、またタレはちょっとサラッとしているので甘さ控えめなので「あっさりとした味」が好きな方におすすめです。
両店の違い一覧
白味噌と炙り方に両店舗で少し違いがあります。
| 項目 | かざりや | 一和 |
|---|---|---|
| 味の特徴 | 白味噌ダレが甘め・味に厚み | 炙りが強く香ばしい・甘さ控えめ |
| お餅 | やわらかめ | 香ばしめ、焦げの風味が強い |
| こんな人におすすめ | 甘党・しっかり味が好き | 香ばしさ重視・あっさり好き |
| 創業年 | 寛永14年(1637年) | 長保2年(1000年頃) |
| 雰囲気 | 明るくて入りやすい | 歴史を感じる趣のある店構え |
【実食レビュー】かざりやのあぶり餅の味・特徴・雰囲気
白味噌ダレの甘味が強く、味がしっかりしている

かざりやのあぶり餅は、まず白味噌ダレのしっかりとした甘さが印象的。
口に入れた瞬間にふわっと広がるコクのある甘味で、甘じょっぱさのバランスが絶妙でした♪
白味噌のまろやかな風味が後を引くので、
「甘めの味が好き」「コクのあるタレが良い」という方はかなり好みだと思います。
お茶と一緒に食べるとタレの甘味がさらに引き立って、ちょっと贅沢な和スイーツタイムになりますよ。
柔らかいお餅と控えめな炙り
かざりやのお餅は ふんわり柔らかめ。
炙り具合は控えめでおこげが少ないので、香ばしさよりもお餅そのものの優しい味を楽しめます。
小さめのお餅が串にまとめて刺してあるので食べやすく、ひと口サイズでパクパク進むのも嬉しいところ。
甘めのタレと柔らかいお餅の組み合わせは、どこかほっとする味わいです。
かざりやの雰囲気・座席・提供スタイル

かざりやの店内は、昔ながらの木のぬくもりを感じる落ち着いた雰囲気。
焼きたてのお餅は注文してから店員さんが丁寧に焼いてくれるスタイルで、温かいあぶり餅と一緒に急須のお茶が提供されます。

参道を歩いて少し疲れた時に立ち寄ると、ほっとするような癒やしのひとときが過ごせますよ。

椅子席もありました。
営業時間:10:00 – 17:00
定休日:水曜日(1日・15日・祝日の場合は営業で翌日休)年末は12月16日から31日まで休業
京都府京都市北区紫野今宮町96
かざりやの食べログはこちら
【実食レビュー】一和(一文字屋和輔)のあぶり餅は香ばしさが魅力
炙り強めでおこげの香りが際立つ

一和のあぶり餅は、かざりやと比べて 炙りがしっかり強め。
こんがり付いたおこげが香ばしく、口に入れるとふわっと香りが広がります。
「炙った風味が好き」「香ばしさは絶対に外せない!」という方にはたまらない味わいです。
香りの力で味の印象もグッと締まるので、甘さより香ばしさを楽しみたいタイプにぴったり。
タレはさらっと甘さ控えめ
一和の白味噌ダレは、かざりやよりさらっと軽め。
甘味も控えめなので、あと口がすっきりしています。
おこげの香ばしさがしっかりしているので、タレの甘さが邪魔にならず、全体としてバランスの良いあっさり系あぶり餅という印象。
「甘すぎるのはちょっと…」という方でも、ペロッと食べられちゃいます。
1000年続く老舗の雰囲気・こだわり

一和はなんと 創業1000年以上。
平安時代から続く老舗の風格が漂っていて、お店の佇まいそのものがすでに歴史的。

入口の雰囲気や建物の古さすら味になっていて、まるで昔から変わらない時間が流れているような不思議な空気があります。
店内には昔ながらの雰囲気が漂い「長く続くお店のあたたかさ」を感じながらあぶり餅をいただけるのも魅力です。
営業時間:10:00 – 17:00
定休日:水曜(※1日、15日、祝日が水曜の場合は営業、翌日休業)年末など長期休業もあるので要注意
京都府京都市北区紫野今宮町69
一和の食べログはこちら
かざりやと一和の違いを一覧で比較
味・タレ・食感・サイズ・香ばしさの違い
両店とも同じ「あぶり餅」ですが、実際に食べ比べてみると違いがあります。
かざりや:白味噌ダレが甘め、柔らかいお餅、炙り控えめ
一和:香ばしさ強め、甘さ控えめタレ、炙りしっかり
全体的に、「甘み・コク」を重視するか、「香ばしさ・軽さ」を重視するかで好みが分かれます。
雰囲気や混雑状況の違い

雰囲気もそれぞれ個性があります。
かざりや
・素朴で温かみがある雰囲気
・比較的落ち着いた印象
一和
・老舗の貫禄が漂う雰囲気
・休日は行列になりやすい人気店
混雑を避けたいなら、時間帯によってはかざりやの方がゆっくりできる場合もあります。
「甘党」「あっさり派」などタイプ別のおすすめ
あなたの味の好みに合わせると、選びやすくなります。
甘党さんにはかざりや
甘めの白味噌ダレと柔らかいお餅がベストマッチ。
あっさり派には一和
香ばしい炙りと軽めのタレで、食べ疲れしない味わい。
食べ比べを楽しみたい方!!
両店の違いがしっかりあるので、ぜひ2軒ハシゴしてみてください♪
混雑状況とベストな訪問タイミング — 行列回避のコツ
週末・年始・連休時の混み具合と傾向
今宮神社のあぶり餅は人気があるため、週末や大型連休はほぼ確実に行列ができます。
特に混む時期はこんな感じです。
• GW・お盆
• 秋の紅葉シーズン(11月)
• 土日の昼〜午後
ピークだと待ち時間が30分以上になることもあります。
午前 vs 午後 — 狙い目時間帯とおすすめの順番
一番空いているのは午前中です。
とくに開店直後〜11時ごろは比較的スムーズ。
午後になると神社の参拝客も増えてくるので、14〜16時あたりは一気に混雑する傾向があります。
また、食べ比べをするなら
① 一和(香ばしさが強い)② かざりや(甘みがしっかり)
この順番がおすすめ。
あっさり → 甘め の流れのほうが口に残りにくく、両方の味の違いがわかりやすく感じられます。
注文数の目安と滞在時間 — 食べ比べも安心な計画の立て方
1皿は少なめなので、1人1皿でも負担なく食べられる量です。
滞在時間は、空いていれば20分ほど。
混雑していても席の回転は比較的早いので、行列の長さのわりにスムーズに動くことが多い印象です。
2店舗まわる場合は1時間あれば十分 まわれるので、観光の合間にも立ち寄りやすいですよ。
今宮神社のあぶり餅「かざりや&一和」の値段は?

一和のメニュー
あぶり餅は「かざりや」も「一和」も1人前11本で600円です。
お茶も急須いっぱいでついてくるのでちょっと一息つくのにちょうどいいですね。

かざりやのメニュー
11本って聞くと「多いのかな?」と思うかもしれませんが、
お餅のサイズが小さいので 一皿なんて軽く食べられる し、両店舗の食べ比べも全然出来る量です♪
かざりやと一和の歴史は?【400年 vs 1000年】

北側に位置する「一和」の創業は、平安時代中期の長保2年(西暦1000年)。
なんと 1000年以上の歴史 があります。

一方、南側に位置する「かざりや」は江戸時代寛永14年(1637年)創業で 400年近い歴史。
400年でも十分老舗なんですけど、1000年以上続いている「一和」はすごいですね!!

両店舗とも歴史ある佇まいで、お店の中は昔にタイムスリップしたかのような気分になります♪
今宮神社のあぶり餅「かざりや&一和」のアクセス方法
地下鉄「四条駅」からの行き方
四条駅からは46系統のバスで約30分、今宮神社前バス停から歩いて約1分です。
バスを降りてからあまり歩きたくない場合におすすめの行き方です。
京都駅から行く場合は、地下鉄烏丸線に乗って約3分、四条駅で降りてバスに乗り換えます。
四条駅でのバス乗り場は「D」乗り場で、26番出口を出た「SUINA室町」の目の前にあります。
↓ 地下鉄烏丸線 3分
四条駅
↓ バス 46系統 約30分
今宮神社前バス停
↓ 徒歩1分
「かざりや」&「一和」
46系統のバスだと今宮神社の目の前にバス停があるので、便利な行き方になるんですけど、バスの乗車時間が約30分と長いので桜や紅葉で道が渋滞するシーズンはもう少し時間がかかるかもしれないので気を付けてくださいね。
地下鉄「北大路駅」からの行き方
バスの乗車時間を短くしたい場合は、地下鉄「北大路駅」の「青のりば」から205・206系統のバスに乗って約10分、船岡山バス停で降りて徒歩約10分です。
四条駅から行く場合より北大路駅から行く場合は、バス停から約10分ほど歩くことになります。
それでもバスの乗車時間を短くしたい場合におすすめです!
↓ 地下鉄烏丸線 13分
北大路駅
↓ バス 約10分
船岡山バス停
↓ 徒歩7分
「かざりや」&「一和」
まとめ:甘党は「かざりや」、香ばし派は「一和」がおすすめ!

今宮神社の参道にある「あぶり餅」の専門店、「かざりや」と「一和」。
甘いのが好みの方は「かざりや」
あっさりしたタイプが好きな方は「一和」
がおすすめです!
どちらも量はそれほどないので食べ歩きも十分出来るので、お腹に余裕がある場合は是非食べ歩きしてみてくださいね!
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